実はアップルにも関係が!?
以前、知り合いとのやり取りのなかで「ラズベリーパイは食べ物でしょ」的な発言がありました。Linuxやガジェットに興味のない人なら、当然そう思うでしょう。ですが、「RaspberryPi」は「raspberry pie」ではなく、ミニサイズのボードPCなのです。
Raspberry Pi Model-B
名前の由来に関してはなんとなく知っていたのですが、これを機に公式の資料を調べました。RaspberryPiの公式ブログのなかで、管理権限のあるユーザーが言及しています。
we wanted a fruit name for nostalgic reasons, and the Pi comes from Python.
(日本語訳)私たちはノスタルジックな理由により、果物の名前を付けたかった。そして、「Pi」は「(プログラミング言語の)Python」に由来している。
via:「The name 'Raspberry Pi'」・Raspberry Pi
(日本語訳)私たちはノスタルジックな理由により、果物の名前を付けたかった。そして、「Pi」は「(プログラミング言語の)Python」に由来している。
via:「The name 'Raspberry Pi'」・Raspberry Pi
この「ノスタルジックな理由」とはなんでしょうか。それはパソコン黎明期に登場した数々の名機に関係があります。
AppleII
photo : Wikipedia
Apricot PC
photo:1000bit
Tangerine(みかん科の果物) Computer SystemsのOric-1
このように、当時「マイクロコンピューター(マイコン)」と呼ばれるものには、なぜか果物の名前が付けられることがあったのです。その流れを組んで「Raspberry(ラズベリー)」と付けられたとのこと。
ちなみに現在でも「BlackBerry」というスマホがありますが、これは小さなキーボードがブラックベリーのブツブツのように見えるから、というのが由来だそうです。
BlackBerry Bold 9700
photo : Wikipedia
RaspberryPiの開発者であるイーベン・アップトン(Eben Upton)氏は1978年生まれ。世界初のパーソナルコンピュータであるAppleIIと同じ歳です。80年台にPCの魅力にとりつかれた彼にとって、Raspberryという名前は原点回帰的な意味もあるのかもしれません。
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